ここ最近で父が気にしている出来事


11月5日の診察の時も、父が先生に報告していた事です。

<その1>
いつも使っていたメガネのレンズを割ってしまい
父と弟の2人で、仕事の休みの日にメガネ屋に行ったときの事です。
イスに座って、新しいメガネとレンズの色を決めて注文を終え
席を立って帰ろうとした時
父のカバンのヒモが、イスに引っかかっていたのですが、
その事に気づかず、そのまま歩きはじめたところ・・・
イスを引っ張ってしまい、メガネが飾っているケースに当たりそうになった。
あやうく、陳列してあるメガネを全部壊してしまうところだった。

父本人は、『カバンのヒモがイスに引っかかってたことに全く気づいてなかった』
だいぶ注意力がおちてるな・・と気にしているようでした。

実は、この日は他にも予定が入っており、
メガネ屋に行ったときから既に、あわてていたようです。
弟は、父がメガネを選んでいる時から、父の様子に気づいていて
弟「お父さん、急がなくてええよ。落ち着いてみたらええよ」
と声をかけていたのですが
父「わかってる。わかってる」
と答えながらも、その言葉は耳に入ってなかったようです。


<その2>
孫のY(2才)と遊んでいる時に、用事が入り少しの間、孫から目を離した。
用事が終わり、部屋に戻った時に、義娘の姿は目に入ったが、
孫の姿が見当たらなかったので、あわてて家中を探してみたが
いくら探しても孫が見つからない。
しばらくして・・・義娘が孫を抱いていたので
「いつからYを抱いていたんや?」とたずねると、義娘は「さっきから抱いていた」と答えた。

部屋に戻ったときに義娘の姿は確認してたのに
その時に抱いていた孫の姿は、全く目にはいってなかった。
あわてたら、動揺して周りが見えなくなると自覚している。


メガネ屋でのうっかりミスも、探し物(人)が見つからないことも
誰でもそんな経験あると思います。
特に探し物なんて、あっちこっち探しても見つからなくて
諦めた頃にひょこっと出てきます。
そして、そんな時は案外、自分の目の前にあったりします。
病気じゃなくても、よくある事なのだから、父もそんなに気にする必要はないと思いますが
ただ、父の場合は、病気のせいで注意力や判断力が低下することにより
以前より、ミスする回数がふえたり、周囲の様子が見えてなかったり
時間や気持ちに余裕がないときは
あわててしまいパニックにもなりやすいんだと思います。

父自身も、注意力がおちていることやパニックになりやすいということは
自覚しているのですが、うまく気持ちをコントロールできないようで
そんな時は、ピリピリした空気が流れてます。

そして、私たち家族もそんな父の様子に気づき
「お父さん落ち着いて!」と声をかけたりもするのですが、
その一言で、落ち着きを取り戻す時もあれば、全く耳に入らない時もあります。

こんな事を書いたら、父に怒られるかもしれませんが(笑)
例えるなら父は、突進してくる闘牛みたいなもので
私達(主に私と弟)が落ち着かせようと、なだめても興奮は収まらず
それどころか、私達も巻き込んで、自分のペースで突き進んでいく
という感じなのです。

何事もあわてる必要はないのだから、時間に余裕を持って
なるべくゆっくりしたペースで行動してくれたらなと思うのですが・・。

アルツハイマーという病気のせいで、頭の回転が少し鈍くなっている分
あわてるとそのスピードに、脳がついていけずにパニックになるのかな!?
(私の勝手な想像ですが)

記憶が飛んで

最近、私の頭で思い考えると、糸がもつれる感じで困っています。
お薬の副作用と病の進行で回転が思った以上の、ペースで遅くなって来ています。
まぁ〜頭の悪いのはオギャンと泣いて生まれた時からなので、納得しまてす。(笑)
でも、記憶が日増しに薄れて行くのにはチョピリ、生活に困る状態です。

キーボードのタイピングもしますが、打ち間違いも増えてきています。
三歩進んで二歩下がる状態で時間を要します。
でも、タイピングしないと段々と、出来なくなるので打つっています。

そのな時の私は
頭の中では今、書く事が色々と、思い浮かんで来ます・・・でも、
瞬間的に他の方に集中すると、後はもう思い出せない、全然ダメです。

すぐに頭の中から記憶が『空!見たことか』と飛んでいってしまいす。
空見ろトーコさんからのパクリですから・・・ゴメンなさい。(笑)
でも飛んで行った記憶は、あえて探さないようにしています。

探しても、思い出さなければ、頭が変になってイライラとして身体の全身の血が
熱くなり胸が苦しくなるから・・・。
いつか、何かのキッカケで、思い出されば、いいかなと思っています、

だから、直ぐに他ごとに神経を向けて、自分自身を落ち着かせています。
これからは直ぐにメモするよう息子が言っていますが・・・
メモするのを忘れたりとか・メモっているのを忘れて見ないとか。

先日も、孫娘Yちゃんが私の用事で目を離したら、急に居なくなり慌てて家の中を探す。
義娘の所へ行って居ないのを目で確認して、なお一人でパニック状態に陥る。
後で義娘がYを抱っこしてるのを確認出来たので。
私:何時からYを抱っこしてるんや?
義娘:さっきからやけど?

他にも、スーパーで、支払いの時に、店員にお金が足らないと言われて
パーニック状態になる。
三回目で支払いの計算が合う・・・そんな状態の私です。
「さすがの私も恥ずかしいかった。」

結局、私は義娘が孫を抱いていたのも、レジーでの計算も・・・慌てたら、
動揺して後先が完全に見えなくなる。
そして、私のアルツハイマー病は、言葉でも、行動でも、おどおどしてきて
気持ちが落ち着かなくなるのが、自覚できる。

私の、好きな言葉・・・<運命>・・・命ある限り病と戦闘モードです。