父の日記2

前回の医大の精神科へいった時、何を思ったか血迷ったか、
季節はずれのこの時期に、私は娘に来年になれば、
金魚を飼育しょうかなと思っている事を話しました。
娘:なんで又、急にそう思ったん。
私:うん、なんでかと、金魚飼いたくなったんや、
  それに近所のお客さんの家で金魚を一度見てから、
  前々から心のどこかで飼ってもいいかなと思っていたんや。
娘:なんや、前から思っていたんや。
娘:それなら、飼ったらいいやん。

娘も賛成で(息子夫婦には前もってそれとなく)待合時間は、
金魚の話しで少し盛り上がりました。
自分でも、なんか急に欲しくなる悪玉菌がウロウロ動いています。

先生には、最近少し調子がいいので楽でと報告しました。

先生には、お薬が良く効いて、今度は下痢が止まり過ぎて、
便秘ぎみで段々と困ってると打ち明ける。

若い時には、食べていた果物も、最近は余り、
嫌いになって食べなくなっていたが、
またバナナをよく買って食べています。(便通が良いので)

先生は、たまには、仕事をお休み取って気晴らしに、
旅行でも行ったらと言ってくれますが。
今の私には、一寸そこまでも意欲がなくて・・・

先生は、色々と何かをしたくないのはアルツハイマ病のせいで、
すこし意欲が起こらない初期の症状で、
余りする気持ちが起こらないようで、
この病気は何事もやる気が起こらない特徴が有るとの事を、
先生が娘にアルツハイマ病のせいと説明していました。

最後に何時もの特効薬を先生がくれました。(笑)
先生:一味さん、芸術家ですね、○○○さんしてるだけ有って・・・

先生また、また、私の心を気持ち良くしてくれますね。
ココまで言われたら、今まで言って下さった事が不安になります。

確かに、普通の男性が着る服を着ていない(個性の有る服だと自分で
も思う、今でも同級生から見たら10歳は若く見られます。(汗)
俺って、昔から変わっていると自覚してます。 

アルッハイマー型認知症

アルッハイマー型認知症とは、どんな病気なのか少し詳しくみることにしましょう。

アルッハイマー型認知症は前駆症状として頭痛、めまい、昏蒙、うっ気分、不安感、発動性減退、あるいは焦燥感を伴った気分変調をみることがあります。また、症例によっては神経衰弱様症状が続き、根気がなく、疲れやすさ、めまい、肩こり、不眠を訴えます。経過をみていると、次第に物忘れが現れ、財布やハンドバッグなどの置き場所を忘れて探し回ったり、電話番号がどうしても覚えられないなどの記銘力障害が明らかになってきます。
この時崩榊を過ぎると記銘力障害が著しくなり、記憶の減退が現れてきます。古い記憶は、新しい記憶と比べると比較的よく保たれている傾向があります。

 


言語障害については、早期には無意味な自発語、失名詞、錯語がみられ、さらに言語の理解にも障害が生じてきます。人と会話することができなくなり、聞き手の方も患者の話す言葉が理解できなくなります。読字では音読は障害されませんが、字の意味がわからなくなり、書字は自発語の障害と一致して変化がみられます。
またやや遅れて出現する症状として、行為の障害がみられます。物体を視覚的、触覚的に理解できなくなり、指示した言語の理解が困難になります。具体的には調理、食事、洗濯、掃除、入浴、洗面、着脱衣といった長年にわたって習得されてきた行動ができなくなります。

 


記憶障害は明らかであるものの、言語的生活は可能で、感情反応にも異常がみられず、人格も保たれているようにみえる患者が、家では料理や買い物がまったくできないということもあります。アルッハイマー型認知症では、着脱衣がとくに困難であり、これらは観念失行、観念運動失行、構成失行と呼ばれています。
この病気ではまた視覚失認、視空間失認、相貌失認、同時失認などがみられます。つまり、物品の認識ができず、空間に配置された物体の認識がある一カ所に固着し、正しく扱えない、絵や写真をみせても全体の内容がわからない、空間的な場所や地理的な方向がわからない、
時計の認識ができない、左右、手指認知ができない、よく知っている人の顔がわからないなどが頻繁に出現します。外出して自宅に戻れず迷子になったり、家でもお手洗いと玄関を間違えたり、入院しても自室や自分のベッドがわからず、他人のペッドに寝たりします。

 

 


末期になると、認知症はきわめて高度となり、言語、行為、認識、記憶、判断などあらゆる精神機能がほぼ完全に失われた状態となります。意識は比較的保たれていますが、ときには意識水準も低下し、傾眠状となります。これは大脳皮質全体の機能が障害された状態であって、身体的にも徐々に寝たきりとなり、いわゆる植物状態となります。