認知症と告げられて

父は57歳で認知症と診断されました。

調子はどうですか?

いつも先生は、診察のはじめに 
先生「調子はどうですか?」 と父に聞きます。
そして
父 「ええ、おかげさまで」 と答えます。
でもこの日は
先生「おかげさまで、どうなんですか?」 と聞き返してきました。
父は、予想外の言葉に戸惑い、すぐに返事ができませんでした。


その後は、雑談が続き
父 「麻雀も、またやろうとは思うんですけど負けるのがイヤで
   ついつい、やりそびれるんです。
   娘や娘の旦那とするのは、いいんですけど
   ネットで知らない人に負けるのはイヤで・・・」
先生「麻雀、弱くなられたと思いますか?」
父 「どうでしょう、そんなに変わってないと思うし
   前は負けても、平気だったんですけどね〜」   
先生「勝ち負けよりも、やる事に意味があるんですから
   気にせずに、やったらいいんじゃないですか」
父 「ああ〜、やる事に意味があるんですね」

以前は・・・ ネットの麻雀は、現実の麻雀と違って
自分の好きな時間に、好きなだけできるから便利だと言って喜び
毎晩のように麻雀を楽しんでいたのに
いつから、やらなくなってたんだろう・・・。 

 


それと帰りに、父と話して気づいたのだけど
父はいつも先生が 「調子はどうですか?」 と聞いてくるのは
挨拶の代わりみたいなものだと思っていたようです。

なので、私は
私 「先生はお父さんの体の調子や精神的な面での調子を聞いてるんやで」
と言うと
父 「そんな事ないやろ。
   近所のスーパーとかで、知り合いに偶然会った時
   “最近、調子どうなん?” って言うのと同じような感じで、先生も
   “こんにちわ” の代わりに “どうですか” って言ってるんやろ」
私 「それはないわ〜。相手は病院の先生なんやから
   “調子どうですか” て言うのは、意味があって聞いてきてるわ」
父 「いやぁ〜〜、お父さんはそうは思わんな」

これ以上、話していたらケンカになりそうな雰囲気だったので
私 「またY(弟)達にも聞いてみたらええわ」
と言って、話を終わらせました。


帰宅後すぐに父は、弟と義妹に
“調子はどうですか” の意味を、どう解釈するか聞き
2人とも 「少なくとも、挨拶がわりで言ってるのではないと思う」 と答えたようです。

その夜、父から電話があり
父 「今度、病院行った時に、先生に勘違いしてたって事を言うわ
   こっちは、今まで挨拶みたいなもんやと思ってたから
   “おかげさまで” と軽く返事してたけど
   病気の事で聞いてきてたんなら、色々と言うこともあるしな」


弟達が私と同じような意見で良かった。
今回に限らず、誰かが父と同じ意見だったら・・・
「そらみてみろ!お父さんが正しかったじゃないか!おまえはアホか!」
と、バカにした態度で一方的に責めてくる。
こうなるともう、黙って父の話を聞くしかないのだけど・・・
でもそれが、物凄くイヤだし、大きなストレスになる。
そのくせ、反対に自分が間違ってた時は、ケロッとしている。
そこで逆に責めようものなら、どうなるんだろうか。
(こういう態度は、今の所、私と弟に対してだけですが)