アルツハイマー病の原因
現在、アルツハイマー病の原因は、ベータアミロイドが原因だという
『アミロイド仮説』 が有力ですが、真の原因は分かっておりません。
脳の中に 『ベータアミロイドたんぱく』 がたまっていき
シミのような斑点【はんてん】(→老人斑 【ろうじんはん】)ができて、たまっていく
神経細胞の中に 『タウたんぱく』 がたまっていき
糸くず状のかたまりができる(→神経原線維変化 【しんけいげんせんいへんか】)
何らかのメカニズムで脳の神経細胞が壊されていき
アルツハイマー病発症
徐々に脳が萎縮【いしゅく】し、記憶や判断力などの脳の機能が低下していく
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アルツハイマー病の脳の変化
・老人斑
・神経原線維変化、神経細胞の脱落
・神経伝達物質の減少
・大脳の萎縮 (大脳皮質の神経細胞が減少)
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アルツハイマー病は、実際に発症する何十年以上前の時点から脳内に病変が
現れはじめており、発症した時点ですでに多くの神経細胞が死滅しています。
人間の脳は、健常な人でも年をとるにつれて、老人斑や神経原線維変化が出現しますが
アルツハイマー病の人の脳では、健常な人と比べると非常に多く
脳全体に広がっており、また健常な人では観察されない部位にもたまっています。
残念ながら現在のところ、病気の原因がハッキリとわかっていないため
根本的な治療も見つかっておらず、
発症すると、症状や進行のスピードは人それぞれですが
病気をくい止める事はできず、治ることもありません。