子授地蔵

山梨県の塩山から牧丘町、昇仙峡に至るクリスタルロードをドライブしていたら、焼山峠というところでちょっと異様な地蔵群を見つけました。

 こけむしたのやら、新しいのやら、プラスティックのやら、大きいのも小さいのもとにかくいろいろなお地蔵さんなのです。
 車を降りて立て札を見てみるとその理由がわかりました。それは「子授地蔵」とありました。
 その立て札には「夫婦に子どもが授からないとき、子授地蔵様を誰にも見られないよう一体持ち帰り、子が授かるよう毎日お祈りをし、子が授かったら二体にしてもとに帰し祀っておく」とあります
 こういうことが書いてあると、人々が皆お地蔵さんを持ち帰ってお地蔵さんがなくなってしまうのではないかと思うのですが、ここにいろいろなお地蔵さんがあるということは、このお地蔵さんが願いを聞き届けてくださり、持っていった人が新しいお地蔵さんをここにおいていったということを示しているわけです。それでここには新しいのやら古いのやらいろいろなお地蔵様があるわけです。日本人の信仰心を示すなんかほのぼのとさせるお地蔵さんの群でした

 


 今から7年くらい前に一度訪ねたのですが、もう一度あのお地蔵様たちに会いたくて、昨年11月24日の雨の中を訪ねてみました。
 お地蔵様には、このように人々のいろいろな思いが込められているいます。そういう話をご存じでしたら、ぜひご紹介ください。