認知症と告げられて

父は57歳で認知症と診断されました。

親子ゲンカ

元々、親子ゲンカはよくする方だったと思います。
父は、どちらかというと気性が激しい方で
父の子供である私と弟も、多少似た面があります。
特に、私と父は、すぐに感情的になるタイプなので
昔は、2、3日に1度くらいの割合で、しょっちゅう口ケンカしていました。

当時は、お互いの気が済むまで、言いたい事を言い合っていました。
なので、父とケンカしてたら1時間2時間くらい、あっという間に過ぎていました。

しかし、父は 『竹を割ったような性格』 で
言いたい事を言って満足したら、次の日にはケロッとしていました。
そして、たいていの場合、父は自分が悪くても悪くなくても
「昨日ゴメンな。お父さんも言い過ぎた」
と一言、私や弟にあやまってくれていました。
『最後は父があやまって仲直り』 というのが、ケンカの仲直りのパターンになってました。

普通に考るとケンカの後、子供にあやまってくれる親なんて、あまりいないと思います。
夫も「親は普通、なかなかあやまってくれんよ」と言います。
確かに、そうだなと思います。

ただ、私の父の場合は、ケンカになって頭に血がのぼると
物凄い剣幕で怒鳴り散らし、言いたい事を容赦なく、全て吐き出してしまいます。
なので、父本人も、後で冷静になった時に言い過ぎたと反省していたようです。
そして、そんな激しい気性の割には、ヘンに素直で優しい一面もあり
自分も悪かったと思えば、私たち子供相手にでもあやまってくれました。
(だから結局、父はケンカの度、あやまることになってたんですが 笑)

昔と今のケンカを比べてみると、明らかに違います。
今は、少し口ゲンカになり始めると、
父は、“相手の言葉を聞いて→考えて→言葉を返す”の繰り返しが
イヤになってくるみたいです。
すぐに、頭が疲れてきてイライラしてしまうらしく
はやく話を切ろうと、投げやりに「わるかったわ」と言い、話を終わらせます。
納得してなくても、あやまって話を終わらせた方がイライラが収まり
気分がスッとするらしいです。

その後は、ケロッとしている時もあれば、
昔のように、言いたい事を満足に言えてないせいか
腹のムシが収まらない時もあるようで
収まらない時は、わざわざ文句を言いに何度でも戻ってきます。

弟は数年前から、父のケンカが変わってきたと感じていたようです。
今になって思えば、これが家族が一番最初に気づいた“変化”でした。

 

このまま終わると後味が悪いので、仲直りの事も書いておきます(笑)

次の日の昼に、父から電話があり
父「なんかおまえのあやまってる声が聞こえたから電話したんやけど(笑)」
私「え?あやまってないよ。お父さんそれ夢みたんやわ(笑)」
とこんな感じで、お互い普通に会話しました。
こういうアッサリした面は、父の良い所だし、見習うようにしたいです。