認知症と告げられて

父は57歳で認知症と診断されました。

症状と重症度

高齢者の知能低下の内容をみると、さまざまなものがあることがわかります。病的なものもあれば、病的でないものものあり、単純な認知症といろいろな精神症状を伴った複雑な認知症、そして知的水準低下の程度や日常生活への適応困難な程度によって軽症の認知症、重症の認知症に区別することができます。

 


認知症へ影響する要因
 認知症は直接医療の対象となるもので、その程度は原因疾患の性質や程度により異なります。
原因となる脳病変が進行性であれば、認知症も徐々に悪化するのが一般的です。しかし、脳病変そのものの進行がなくても環境やもともとの本人の性格、あるいは心理的要因や先に述べた廃用性の要因、つまり脳の機能をしないことによって起こる衰えによっても認知症が悪化することがあります。たとえば、脳血管性認知症の高齢者の認知症の程度が時とともに悪化すると
いう場合、脳病変の進行を考えがちですが、必ずしもそうでなく、そのお年寄りをとりまく家族の心理的葛藤やあきらめて脳の機能訓練を行わないことが認知症の悪化の主因であるということが珍しくありません。


◎軽い認知症、重い認知症
 認知症の中核症状は物忘れなどの知能低下ですが、それに伴って人格面の変化、つまり感情面の鈍さや意志・意欲の低下がみられます。一方、認知症に伴う症状としては幻覚や妄想、せん妄、興奮などの精神症状がみられます。
 認知症の程度は次のようにとらえることができます。
〈軽度の認知症
・日常会話やものごとの理解は大体可能だが、内容に乏しい
・社会的な出来事などへの興味や関心の低下
・生活指導、ときに手助けを必要とする程度の知的衰退
〈中等度の認知症
・簡単な日常会話がどうやら可能
.慣れない環境での一時的見当ちがい
・しばしば手助けが必要

〈高度の認知症
・簡単な日常会話すら困難
。常時手助けが必要
 このように認知症の種類を分けてみることにより、認知症を客観的に把握することができます。