2017-01-01から1年間の記事一覧

行動上の問題

認知症性高齢者にみられる行動上の問題は、認知症という精神障害の結果として現れるので、行動だけをとり上げて考えるのではなく、認知症性高齢者の全人格を理解して、その異常行動を考える必要があります。行動により生ずる問題は、認知症性高齢者の性格と…

第Ⅲ期は寝たきり

◎対人関係と人格の変化アルツハイマー病では、さまざまな精神機能が記憶障害や認知障害の形で高度に侵されてくるにもかかわらず、対人的な場所では社会的対応、挨拶の形式は残っています。挨拶だけにとどまれば、何の異常も感じさせないほどですが、少しでも…

言語障害、行為障害、認知障害

◎言語障害:言語障害についてはくわしい報告があります。それによると第1期から喚語障害、無意味な自発語が多くなり、失名詞、錯語がみられ、さらに言語の理解も障害されます。これらの障害のタイプは感覚失語またはウェルニッケ失語によく似ています。また…

認知症の対応と対策の現状

知的機能低下の起こる原因は、器質性要因と非器質性要因に大別することができます。認知症患者の知能低下の主な原因は脳ですから、これを器質性要因といいます。まず非器質性要因については、廃用性要因、心因性要因、症候性要因をあげることができます。こ…

第Ⅱ期

記憶障害や意欲障害がいっそう著しくなり、さらにあらゆる精神機能の障害が加わり、アルツハイマー病の典型像が示される時期です。コルサコフ型記憶障害は高度となり、学習機能はほとんど失われるため、経験・体験したことは短時間のうちに忘れてしまいます…

第1期

アルツハイマー型認知症が初老期に発症した場合をいい、老年期よりは典型的な経過を示しますので、参考のために説明します。アルツハイマー病では、その臨床症状の出現と経過はほぼ一定のかたちをとります。一般的には、アルツハイマー病の臨床経過は三期に…

「流動性能力」と「結晶性能力」

アルツハイマー病やパーキンソン病など神経変性疾患の神経細胞死、さらには加齢にともなう神経細胞死にも主役的な役割を果たしていることが、しだいに明らかにされてきている。アポトーシスが注目される理由は、その指令と抑制に関与する種々の分子機構がく…

症状と重症度

高齢者の知能低下の内容をみると、さまざまなものがあることがわかります。病的なものもあれば、病的でないものものあり、単純な認知症といろいろな精神症状を伴った複雑な認知症、そして知的水準低下の程度や日常生活への適応困難な程度によって軽症の認知…

父の日記2

前回の医大の精神科へいった時、何を思ったか血迷ったか、季節はずれのこの時期に、私は娘に来年になれば、金魚を飼育しょうかなと思っている事を話しました。娘:なんで又、急にそう思ったん。私:うん、なんでかと、金魚飼いたくなったんや、 それに近所の…

アルッハイマー型認知症

アルッハイマー型認知症とは、どんな病気なのか少し詳しくみることにしましょう。 アルッハイマー型認知症は前駆症状として頭痛、めまい、昏蒙、うっ気分、不安感、発動性減退、あるいは焦燥感を伴った気分変調をみることがあります。また、症例によっては神…

父の日記

50才を境に私の身体には、病が沢山寄って来てくれます。もっといい物なら感激するけどネ(笑) 最初は、握ったタバコ・箸を落とし、軽いシビレとかで心房細動をしました。次は、セキ・タンがよく出て、身体も、だるくなり、肺がんになりました。続いて、腹…

認知症って

この二○年ほどの間に、わが国ではお年寄りについての関心や論議が高まってきています。その背景には、近年の急速な高齢人口の増加があり、それによってお年寄りをめぐる経済、住宅、福祉、健康などのさまざまな問題が起きているからです。高齢化に関する問題…

父とケンカ(原因は・・・)

-------長くなりそうなので2回に分けて書きます------- 先日、小さな事が原因で、父と電話で口ケンカになりました。 私の夫が、近々車を買う予定で、気に入った車のナンバーを取ってもらえるように車屋さんにお願いしている所なのですが 父「Mちゃん(夫)…