2019-01-01から1年間の記事一覧

やさしく語りかけ接する

高齢者は一般にうっ状態やうつ病を発病しやすく、喪失体験がきっかけとなって認知症が発症する場合が決してまれではない。きっかけとなる喪失体験としては、配偶者との死別、同居していた孫の結婚、かわいがっていたペットの死亡などが代表的なものである。 …

介護する環境を整える

在宅介護の場合、介護者を少しでも休養させるために、デイケアの施設を利用することが勧められる。最近では大都市を中心として、ボランティアグループによる「保老園」運動が盛んになりつつある。保育園と同じような発想で、軽症の認知症老人を昼間だけ預か…

このようなとき、家族は次のことを心がけるようにしましょう

家族が不安に思うこと 家族介護者のかかえる不安は大きく三つに分けられます。◎家族が病気と出合ったときの不安家族が最初に気になった老人の行動。ひどい物忘れお年寄りが同じことを何回も聞いたり、同じ話を繰り返したりします。家族が念押しのつもりで繰…

にせの世界を否定しない

認知症状態が進むと、自分の娘を姉や妹、時には母親と勘違いすることがあります。認知症のお年寄りが病院や施設で生活していると、仲間同士では、昔からの親しい間柄のようにふるまっていることがあります。 七八歳のFさん(女性)は、隣のベッドの七五歳の…

抗認知症薬

抗認知症薬とは、文字どおり認知症の患者に用いる治療薬であるが、発病と進行を抑制する「根本治療薬」と、その時点の症状(記憶障害や知的機能障害)を改善する「対症療法薬」の二種類に分けて考えるべきである。根本治療薬は最も期待されるものであるが、…

少しホッ

MRI検査とMMSEテストを受けました。 父、私、弟と、2歳の姪を連れて、検査結果を聞きに行きました。(義妹は、どうしても外せない大事な用事があって来れませんでした) 先生の話の途中で、2歳の姪が泣き出さないか心配でしたがなんとか静かにして…

遠い昔のことは比較的よく覚えています

◎近くで話しましょう少なくとも一メートル以内に近寄って話しかけます。テーブルやベッドなどを隔てて話したり、お年塑寄りが他のことに心をうばわれているときに話しかけても効果的ではありません。 また、目や耳の不自由なお年寄りもいます。認知症の程度…

〈ふるさとの言葉に耳を傾ける〉

八○歳のTさん(女性)は、松本市で生まれ、そこで一人暮らしをしていましたが、七○歳を過ぎたころ、息子と同居するために上京しました。共働きの息子夫婦にかわって、家事一切と孫の面倒をみていました。数年後、軽度の認知症状態になりましたが、家事や孫…