睡眠不足だとやはり注意力もおちる
この日の病院は、めずらしく空いていて、
父の後には、診察を待っている患者さんがいませんでした。
だから、先生も少しのんびりしていたのか(?)
いつもより診察時間が長く(約1時間)
父の訴えも、いつも以上に聞いてくれました。
(ゴカイのないように・・・普段も先生は、よく父の話を聞いてくれます)
診察室に呼ばれるまでの間、ココ2週間マメに記録してきた 『睡眠時間の紙』 と
父が先生に話したいと思った事をメモした紙(今回から持参)を
2人でみながら待っていました。
<睡眠時間の調整について>
父 :以前に比べるとだいぶ眠れるようになったが、まだ眠り足りない。
1日7時間くらい眠りたい(今は平均4、5時間)
先生:じゃあ、今飲んでいる薬の量を少し増やしてみますね。
これで、だいたい8時間くらいは、ぐっすり眠れると思います。
(父が渡した紙を見て)
でも、寝る時間が少し遅いし、不規則ですね。
睡眠不足は、脳にもよくありませんし、寝る時間が不規則だと熟睡しにくいので、
毎日決まった時間にお薬を飲んで寝るように
そして、規則正しい生活をするように心がけてください。
7時間くらい眠りたいのであれば、できれば夜12時前にはお薬を
飲むようにするのが理想的ですね。
<右手右足のシビレについて>
父 :5年前、(心房細動になって、右手右足がシビレるようになった時)
1年前、半年前、そして今と比べてみると、ひどくなっているのが自分で分かる。
アルツハイマーが進むのと平行して、
シビレもひどくなっていってるのではないかと思う
最近は、右手の握力が弱くなってきて、手に力が入らない。
それと、3、4日くらい前、夜中に右手右足のシビレがひどくなって
吐き気があり気分も悪く、体もダルくて
「このままどうにかなってしまうんかな」と不安になった。
そんな日が3日ほど続いたが、昨日今日はなんともなかった。
先生:父の手と腕をさわった後
「う〜〜ん。力の入り具合は、右も左もそんなに違いはありませんね」
まぁでも、一味さんがそう(アルツハイマーの症状だと)感じておられるのなら
そうなのかもしれませんね。
全くそういった症状がないとは言い切れませんので。
ただ確立としては、低いとは思いますが。
<口に唾液がよくたまる>
父 :前はそんなことなかったのに、ここ最近、口に唾液がよくたまり
ヨダレがたれないか気になる。
先生:それは睡眠薬の副作用のせいです。
<アリセプト10mg>
父 :ゲリが少しひどくなった。吐き気もあり。
(でも10mgを飲むつもり)
先生:ゲリがひどいなら無理せずに7、5mgにした方がいいかもしれませんね。
(7、5mgは父が拒否したので)
一応今回も10mg出しておきますが、7、5mgか10mgか
体の調子に合わせて飲んでくださいね。
先生との会話の途中、父は言いたい言葉がすぐに出てこなかった時があり
父「ええーっと、なんだったけ。あれや。あれ・・」
と、少しあわてだしたのですが、
先生「一味さん、おちついて(笑)」
一声かけてくれたおかげで少し落ち着き
父 「あわてたら先生、こんな風にパニックになってダメなんです」
先生「誰でもあわてたら、そうなりますよ」と笑顔
父 「普通の人もですか?」
先生「そうですよ」
そして最後に、最近の気になる出来事を報告
・仕事中、お客さんの接客をしていて少し大きなミスをしてしまった。
今まで、こんなミスをした事がなく自分でも驚いたし、息子も驚いていた。
注意力がおちているのが自分でもよく分かる。
先生「アルツハイマーの症状として、
頭のてっぺん辺りの頭頂葉【とうちょうよう】という部分が
おかされてくると、物を上手に使えなかったりという症状が出てきます」
父 「あと、どれくらいしたら、そうなるんでしょうかね・・?」
先生「それは人それぞれですね」
父 「そうですか・・・、まぁ私も覚悟はしているんですよ」
先生「なんの覚悟されてるんですか?」
父 「だんだんシビレがひどくなってきて力も入らなくなってきてるから
いつかは右手右足が動かなくなるかもしれないなと思ってるんです」
先生「そうですか・・・。
まぁでも、睡眠不足だとやはり注意力もおちてきて
お仕事でのミスもふえると思いますのでね
やはり、お仕事する上でもキチンと睡眠をとるようにしてくださいね」
今回も睡眠薬の量の調節をしたので、また2週間後に診察に行くことになりました。